利用者の皆様 関係者の皆様 社員の皆様

あけましておめでとうございます。 本年もハートフルサンクをどうぞよろしくお願い申し上げます。

年始にあたり、ブログ投稿の依頼を頂きました。 役員室に席を置いております、60歳半ばの社員です。 新年に際し、今年の抱負について私なりの視点で考察してみました。 少しばかりお付き合いいただければ幸いです。

阪神・石井投手の「泥臭い」データ活用

私は子供の頃からの阪神タイガースファンです。 2025年の躍進を毎日楽しみに応援しておりましたが、2026年、さらなる活躍への期待に今から胸を膨らませています。

そんな中、昨年末のタイガースドキュメンタリー番組で、私の心に深く刻まれた光景がありました。 中継ぎの要である石井大智投手が登板前、グラウンドに這いつくばるようにして、タブレットのデータを食い入るように見つめていたシーンです。

かつてプロのピッチャーといえば「勘」や「度胸」の世界でしたが、今のトッププレーヤーは違います。自分の経験だけでなく、最新のデータを泥臭く、執念深く読み解く。その姿に、新しい時代の強さを確信しました。

ドジャースが追求する「組織の意思統一」

このデータの重要性を、組織レベルで究極まで高めているのが米国メジャーリーグの強豪、ロサンゼルス・ドジャースです。その中心にいるのが、編成トップのアンドリュー・フリードマン氏です。

フリードマン氏率いる編成本部は、選手の獲得から育成、財務管理に至るまで、すべてをデータに基づいて最適化しています。しかし、本当に重要なのは「データを集めること」そのものではなく、その先にある「組織の意思統一」にありました。

ある日本人メジャーリーガーたちが対談で語っていた、非常に興味深い話があります。

「日本の野球はまだ『経験則』が中心。例えば一球の選択を巡っても、ピッチャーとキャッチャーで意見が分かれることがある。さらにその選択や結果に対して、コーチや監督もそれぞれ違う意見を持っている。

しかし、メジャー(特にドジャースのようなチーム)はデータ共有が徹底されているため、バッターへの対処法は理論上、全員が同じ答えに辿り着く。現場に迷いがないんです」

「共通言語」としてのデータ

この言葉は、現代の組織が抱える課題を浮き彫りにしています。 個人のスキルや経験は素晴らしいものですが、それに頼りすぎると、同じ状況に対して「Aさんはこう言うが、B管理者はこう言う、C役員は違うことを言う」といった、判断のバラつきが生じてしまいます。

データの本質は、個人の勘や経験を否定することではありません。 膨大なデータを分析し(昨今はITやDXの進化で極めて短時間での分析が可能です)、「この場面ではこの確率が最も高い」という根拠を示すことで、現場の全員が納得して動ける「共通言語」を作ることにあります。

経験則: 意見が分かれ、迷いが生じ、失敗した時に「誰の責任か」が曖昧になる。

データ則: 対処法が一致し、全員が同じ方向を向く。結果に対する検証も客観的に行える。

最高のサービスを提供するために

経験や感覚だけに頼った判断は、時としてチームの足並みを乱す原因になります。 「データを共有する」ということは、単に数字を眺めることではありません。組織から「迷い」を排除し、全員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることなのです。

これは、現場で利用者様を客観的に見るためのデータ活用においても同じことが言えます。個人の主観に頼りすぎず、日々の変化をデータとして捉え、チームで共有する。その積み重ねの結果として、利用者様へ常に最適なサービスが提供できるのだと確信しています。

データを共有し、客観的な事実に基づいて「今のベストな選択」を一致させる。 ドジャースが証明しているように、強固な編成(組織作り)の延長線上には、必ず「データの共有による意思統一」があります。

私たちハートフルサンクも、データという共通言語を武器に、迷いのないスピード感のある組織を目指していきましょう。

最後まで目を通していただき、ありがとうございました。 文末になりましたが、皆様にとって今年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。